卒業まで100日、…君を好きになった。

あの時のショックは、いまでもはっきりと覚えている。

お父さんはきっと喜んでくれると信じていたから、ショックも大きかった。


それから毎日のようにお父さんを説得しようとしてケンカになって。

罵り合って、お互いが疲れ切っていた、思い出したくもない高校受験の日々。


最終的に、家からいちばん近いこの進学校に合格できたら許してやると言われて、死に物狂いで受験勉強をがんばったっけ。


わたしは勉強がそんなに出来る方じゃないから、きっとお父さんも受かりっこないと思っていたんだろう。


でも、わたしは受かった。



「ふうん。それでうちの高校来たんだ」

「うん。無事製菓学校も受かったし。なんとかパティシエになれそう」

「そうか。……よかったね」

「えへへ。ありがとう」



……って、

わたし自分のことばっかり話してる!

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