卒業まで100日、…君を好きになった。

平くんの言葉に、わたしは目をぱちくりさせた。



「え……楽しんでる?」

「秘密の同盟って、それだけでなんか楽しくない?」

「そ、そうかな」



ちょっと……ほんのちょっとだけど、平くんのイメージが変わったなあ。

こうして喋る前はもっとこう、クールでとっつきにくい感じの人かと思っていた。


実際は、人をよく見ている気遣いやさんで。

前向きな言葉で人の心をあったかくする人なんだ。


思えば弟の平くんも、そういうところがある人だった。


さすが双子。

外見だけじゃなくて、中身も似るものなんだなあ。



「……そうだよね。どきどきしちゃうよね!」

「そうそう。……あ」



校舎に予鈴が鳴り響いた。

もうそんなに時間が経っていたんだ。
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