卒業まで100日、…君を好きになった。



家に帰って夕食後。

鼻唄をうたいながらのんびりとソファーで読書をしていると、お母さんが横に座ってのぞきこんできた。



「アルバイトするの?」



そう。

読書と言っても、読んでいるのはアルバイト情報誌だ。


求人はたくさんあるけど、なかなかこれというものがない。

高校生可で、平くんと一緒にやりたいから少人数の募集のところはだめ。


性別問わずで短期ってなると、意外と少ないものなんだなあ。



「うん。これからしばらく暇になるし」

「授業も今月で終わりだったもんね」

「そうなんだよ。だから何かやりたくて……」


平くんのことを考えにやけそうになっていると、



「うざ」



不意にダイニングのほうから、鼻で笑うようなばかにした声が投げられた。


リビングの空気がその瞬間変わった。

ペットボトルを片手に持った拓が、こっちに歩いてくる。
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