卒業まで100日、…君を好きになった。
*
昼休み。
いつもの屋上に続く階段で、お弁当を食べたあと、わたしたちは自動車学校の資料を広げていた。
もちろん膝にはブランケット。
平くんの首にはネックウォーマー。
今日は特別、寒い気がする。
室内だけどうっすら吐息が煙のように白く見えた。
「こっちの自学はね、若くて優しい教官がいるんだって」
「ふ-ん。誰情報?」
「お母さん情報。お向かいの家の娘さんが、免許とった時に言ってたって」
「じゃあそこにする?」
「あ。でもその教官優しいけど、ちょっとなれなれしいところもあるんだって」
「たとえば?」
聞かれて、なんて言ってたかなと首をひねって思い出す。
ああ、そうだ。確か——
「車の中でやたら手を触ってくるとか」
「やっぱり別のとこにしよう」
昼休み。
いつもの屋上に続く階段で、お弁当を食べたあと、わたしたちは自動車学校の資料を広げていた。
もちろん膝にはブランケット。
平くんの首にはネックウォーマー。
今日は特別、寒い気がする。
室内だけどうっすら吐息が煙のように白く見えた。
「こっちの自学はね、若くて優しい教官がいるんだって」
「ふ-ん。誰情報?」
「お母さん情報。お向かいの家の娘さんが、免許とった時に言ってたって」
「じゃあそこにする?」
「あ。でもその教官優しいけど、ちょっとなれなれしいところもあるんだって」
「たとえば?」
聞かれて、なんて言ってたかなと首をひねって思い出す。
ああ、そうだ。確か——
「車の中でやたら手を触ってくるとか」
「やっぱり別のとこにしよう」