卒業まで100日、…君を好きになった。

変なクセだけど、わかりやすくて可愛いなあ。

本当に彼は見た目のイメージとはずいぶんちがう。



学年イチの秀才で、クールだと大人気の彼のこういうところを知ってる人って、いったい何人いるだろう。

きっと知らない人の方がずっと多い。

わたしにそういう部分を見せてくれていると思うと、気を許してくれているみたいで嬉しかった。



「優しいとか……初めて言われた」

「え。うそだぁ。こんなに優しいのに。彼女とかにはきっと、もっと優しいんだろうね」

「いや……。彼女にも、弟にも、冷たいとか人に興味がないとかボロクソ言われたよ」



パックジュースのストローをくわえながら、平くんはふてくされたようにぼそりと言う。

私は不思議でしょうがない。


平くんは全然冷たくないよ。

人を良く見てるから気遣いも上手だし、少なくともわたしはとても優しくしてもらってる。

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