卒業まで100日、…君を好きになった。

は!

それともわたしが気をつかわせちゃってるんだろうか?

それは大いにあり得る。


わたしが考えこんでいると、平くんが落ち着かない様子でこっちを見た。



「朝会った木内志保って、去年少し……ほんと少し、ちょっとの間だけ付き合ってたんだけど……」

「うん。知ってるよ?」



平くんはやたらと「少し」と繰り返す。

そんなに強調しなくてもいいのに。


平くんは拍子抜けしたように肩を下ろした。



「あ、そう」

「ふたりは有名だったからね。知らない人の方が珍しいんじゃないかな」



美男美女で、ふたりとも頭が良いから。

理想のカップルって感じで目立っていた。


ふたりが付き合っていた期間って、そんなに短かったかなあ?

わたしの中学の時の交際期間の方が、ずっと短かったと思う。

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