卒業まで100日、…君を好きになった。

「なんか、受験あるし別れようって言われて」

「え!? 受験が別れた理由だったの?」

「そう。あいつレベル高いとこ狙ってんのは知ってたから、わかったって言ったんだけど」



受験が別れる理由になるのも、それをOKしちゃうのも、ちょっとわたしには理解しがたい。

過去に付き合った経験が1回だけで、それも1ヶ月ともたなかった恋愛初心者が、理解なんてできるわけないか。



「そしたらあいつ、やっぱり俺は冷めてるとかなんとか怒りだして。別れるって言いだしたのはそっちだろって、俺も腹立ってさ」

「それでケンカ別れしたんだ?」

「そう」



ずぞーっと、音を立ててジュースを飲む平くん。


その整った横顔を見ながら、それは木内さん、引きとめてほしかったんじゃないかなあと、こっそり思った。

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