卒業まで100日、…君を好きになった。
瀬戸くんが、高いところからじっとわたしを見下ろしてくる。
平くんとも話したことがなかったけど、瀬戸くんとも接点がなかったから、挨拶くらいしか言葉を交わしたことがない。
なんとなく、ふたりとも住む世界がちがう人たちだって、勝手に線引きして距離を作っていた気がする。
自己紹介とかするべきかな?
どうしようか考えていると、瀬戸くんが不意に平くんを睨みつけた。
「ずるい!」
「えっ」
「平ずっりーぞ! なんだよ、最近昼休みいっつも教室出てくのはそういうことだったのかよ! ずりぃな~!」
「瀬戸、うるさい」
「なんで俺をのけものにするんだよ~。明日っから俺も仲間にいーれて」
まるで小学生が友だちの輪に入る時みたいな、随分可愛らしいセリフだ。