卒業まで100日、…君を好きになった。

瀬戸くんを同盟に?


平くん、なんて答えるんだろう。

少し不安になりながら横目でこっそり平くんを見ると、彼は不機嫌そうに顔をしかめていた。



「やだね」

「なんで!?」

「だってお前、受験生だし」

「なにそれ!? 新手のいじめ!?」



あ。そっか。

卒業同盟だもん。

まだ受験が終わってない人は、入れないよね。


受験生じゃなくて、卒業生にならないと。

受験が終わっていること。

それが同盟に入る唯一の条件だ。


瀬戸くんには悪いけど、ちょっとほっとした。

平くんとふたりきりの秘密の同盟が、すっかり心地よくなっていたから。


ぶーぶー文句を言う瀬戸くんを無視する形で、平くんが歩き出す。

わたしもこそこそと彼を追った。
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