卒業まで100日、…君を好きになった。
「瀬戸、黙れ」
「こわ! これだよ? 春川さんほんとはいじめられてんじゃないの?」
「瀬戸、潰すぞ」
「どこを!?」
やっぱり仲良しなんだ。
ふたりのテンポの良いかけ合いがおかしくて、笑ってしまった。
平くんはお喋りなわけじゃないけど、話していると楽しい気分にさせてくれる。
いまは女友だちと輪になってお喋りするよりも、平くんとふたりで話してる方がずっと楽しい。
平くんこそ、わたしなんかと話していて退屈なんじゃないのかな。
気の利いたことを言えないし、瀬戸くんみたいに遠慮なく言い合って笑わせることもできてない。
そう考えて、でもその通りだったら恐くて。
口にできないまま教室の前まで来た時、それは聞こえてきた。
「なんか唯、最近おかしくない?」