卒業まで100日、…君を好きになった。

「瀬戸、黙れ」

「こわ! これだよ? 春川さんほんとはいじめられてんじゃないの?」

「瀬戸、潰すぞ」

「どこを!?」



やっぱり仲良しなんだ。

ふたりのテンポの良いかけ合いがおかしくて、笑ってしまった。


平くんはお喋りなわけじゃないけど、話していると楽しい気分にさせてくれる。

いまは女友だちと輪になってお喋りするよりも、平くんとふたりで話してる方がずっと楽しい。


平くんこそ、わたしなんかと話していて退屈なんじゃないのかな。

気の利いたことを言えないし、瀬戸くんみたいに遠慮なく言い合って笑わせることもできてない。


そう考えて、でもその通りだったら恐くて。

口にできないまま教室の前まで来た時、それは聞こえてきた。



「なんか唯、最近おかしくない?」

< 92 / 356 >

この作品をシェア

pagetop