卒業まで100日、…君を好きになった。
「保健室に行った方がいい」
「そんな大げさなものじゃ……」
「少し休んだら、帰るといいよ」
提案するようなセリフだけど、有無を言わせない響きがあった。
戸惑って顔を上げると、真剣な目をした平くんがそこにいた。
「瀬戸。春川さん、保健室まで送って行け」
「そりゃいいけど、お前はどーすんの?」
「春川さんの荷物とってくる」
「平くん。わたし自分で……」
「いいから。瀬戸、早く」
「お、おう。行こう、春川さん」
瀬戸くんに腕をとられて、わたしはフラつきながら歩き出す。
だめだと思うのに、抵抗する力もなかった。
誰かの指示に従っていた方が楽で。
そうしないと、いつまで経っても動けない気がした。