一級建築士の萌える囁き~ツインソウルはお前だけ~
゛足が痛むから傍にいてほしい゛

そう耳元で囁くと、萌音は顔をホンノリ赤くして

「し、仕方ありませんね」

と頷き、一緒のベッドで眠ることを許してくれた。

゛どうやら、彼女は弱った男に弱い゛

意図してやってきたことではないが、海音が弱味を見せれば見せるほど、萌音の塩対応が甘くなっていくのだ。

これは最も近くで彼女を見るようになってから気づいたこと。

鉄壁を誇る彼女の傍に誰も近寄れなかったから知られてはいない事実。

近藤をはじめとした男達。

萌音の隙が増えれば増えるほど、今後どんな男に狙われるかわからない。

男性に愛されることを知った萌音は、日々色気を増している。

元々の美少女風の外見的魅力に加え、優しさとしなやかさを手にした。

丁寧に湿布を貼って手当てしてくれた萌音。

しばらくして萌音が寝息をたてはじめたことを確認すると、海音は起こさないように萌音をやんわりと抱き締める。

大変な一日の終わりが幸せで良かった。

これから繰り返されるであろうバトルを想像してため息をつきながらも、海音は萌音の温かさに生きている喜びを実感して自らも眠りに落ちていった。


< 157 / 187 >

この作品をシェア

pagetop