一級建築士の萌える囁き~ツインソウルはお前だけ~
昨日、海音に教えてもらった休憩コーナーに着くと、萌音は海音が昨日購入していたメーカーのコーヒーと自分用に緑茶を購入した。

先輩らしき女性二人がその横を通りすぎる。

「ほら、あれが佐和山くんの・・・」

「なんだ、まだ子供じゃん」

「そうね、あんたの方が色気はある」

「キャハハ・・・」

明らかに悪意のある言葉の数々。

歯に衣着せぬ物言いや機能性を重視した服装を選択していることから、萌音は自分自身でも色気がないことは十分理解していた。

だが、ここは会社だ。

色気がどこに必要なのか。

男性だらけの職場でそんなものを撒き散らしたらかえって毒になる。

やっかみをいちいち気にしていてはやっていけない。

萌音は悪口を受け流すことに決めた。

そういえば、インテリアデザイナーの道端としのぶは昨日は設計課に戻ってこなかったがどこに行っていたのだろう?

しのぶはともかく、道端は格好や化粧から色気ムンムンで仕事をしているように見えた。

建築士軍団の中の紅一点であった道端。

女性の後輩が二人増えてどう思っているのだろうか?

萌音はほんの少し興味があったが、そのうちわかるだろうと休憩室を後にした。
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