転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ~婚約式はロマンスの始まりですか!?~
 ヴィオラを呼び止めたのはセスの方なのに、ヴィオラの言葉に、彼は意外そうに目を丸くした。ニイファの陰に半分隠れたまま、ヴィオラは続けた。

「そうね。ティアンネ妃に忠誠を誓っていたのも本当だと思うけど、リヒャルト様のことも好きだったでしょ? リヒャルト様に危機が迫ったら、あなたはきっと手を貸してくれる。だから、あなたの話を聞くくらいはすべきだと思う」

 その言葉に、セスは切なそうに顔をゆがめる。それから両手を大きく広げ、その場に膝をついた。

「これで、俺はあなたに危害を加えることはできない」

 危害を及ぼすつもりはないのだと態度で示したセスは、顔をうつむけた。

「今から話すことは、俺がこの国を離れてから入手した情報です。イローウェン王国のザーラ王妃がここに来ていますよね」
「え、ええ……」
「ザーラ妃とティアンネ妃が、手を結びました」
「――はい?」

 思わず裏返った声が出た。
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