転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ~婚約式はロマンスの始まりですか!?~
 それってなんの宣言だろうと思ったけれど、しばらくはタケルの提案にのってみることになったのだった。くれぐれも、隠し通路から外に出ないことだけは約束して。
 ◇ ◇ ◇
 今日は、ヴィオラのドレスの仮縫いだ。婚約式まであと少し。
 この国にいる間に、ザーラがなにかしかけてくるのではないかと思うとピリピリする。
 目上の人がドレスを譲るのは寵愛や後ろ盾の証なので、非常に光栄なことだ。
 皇妃はヴィオラのために新しいドレスを何着も仕立ててくれたが、今回は特にヴィオラと皇妃の親しさを周囲にアピールするために、あえて皇妃が若い頃着ていたドレスを仕立て直すことになっている。

「少し、背が伸びましたね」

 新しいドレスに袖を通すため、ヴィオラのドレスを脱がせながらニイファがしみじみと口にした。

「伸びてくれないと困るわ、ニイファ」

 イローウェン王国にいた頃は、あまり食欲がないことも多かった。
< 150 / 302 >

この作品をシェア

pagetop