転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ~婚約式はロマンスの始まりですか!?~
 年齢の割に小柄で華奢である事情には、食欲が進まなかったというのもあるのではないかとヴィオラは思っている。
 この国に来てからは安心して食事ができるし、夜もぐっすり眠っている。自分の国にいた頃より平和に暮らすことができているというのは、不思議な気分だ。

「昨年のドレスは、もう着られないかもしれませんね。新しいドレスを仕立てる準備をいたしましょう」
「お願いね」

 イローウェン王国では、王女とはいえ頻繁にドレスを仕立てることができなかったから、その頃に仕立てたドレスは、二年くらいは着られるように少し大きめに仕立てられているものが多かった。
 オストヴァルト帝国に持ってくる時にも大きめに作ったものを選んだのだが、裾を下ろしたり、袖を伸ばしたりしても足りないほどに成長している。

(……大きくなっているのなら、嬉しい)

 早く、リヒャルトと釣り合うように。
 彼の隣にいても、見劣りしないくらいになりたいというのは不遜だろうか。
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