転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ~婚約式はロマンスの始まりですか!?~
 実際に作るのは初めてだったから、上手にできるのか不安だ。ヴィオラは鍋をにらみつけ、上手にできることを祈る。
 リヒャルトも、興味深そうに見守っている。

「――できた!」

 蓋を開けると、いい香りがふわりと立ち上った。そして、鍋の縁からはみ出しそうなほどに盛り上がった卵がインパクト大だ。

「これは……?」
「えっと……名前はないんですけど……スフレのようなものだと思っていただければ」

 スフレは材料を混ぜ合わせ、オーブンで焼いて作るが、今、ヴィオラが作った卵料理は土鍋で蒸してある。
 韓国料理の〝ケランチム〟や、静岡県で近年再現されたご当地料理と言われる〝たまごふわふわ〟が似たようなものだったと記憶している。
 茶碗蒸しがだし汁と混ぜた卵液を蒸し器に並べて蒸すのに対し、ケランチムやたまごふわふわは沸騰しただし汁に卵を入れて蒸す。
 具は入れたり入れなかったりと、レシピによって違いはあるのだが、今回はだし汁の代わりに野菜スープを使ってみた。
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