転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ~婚約式はロマンスの始まりですか!?~
 これならスープよりは食べ応えがありそうだし、見た目にもインパクトがあるから、皇帝の機嫌を損ねずに済むのではないだろうか。
 それに、土鍋は保温性が高いので、毒見の時間をとったとしても、皇帝のところまでアツアツのまま運ぶことができる。

「どうでしょう?」
「……一番、派手な土鍋を選んだな」
「陛下は、こういうのがお好きだと思って」
「そうだな」

 小さく笑って、リヒャルトはヴィオラの頭に手を乗せた。
 こうやって頭に手を乗せられるのに慣れてしまうのはどうかとも思うが、認めてくれたのだと思えばほっとする。

「とてもいいと思う。父上も、これなら召し上がりそうだ」
「皇妃様に試食していただいて、お許しが出たらお持ちしましょう」

 急いで土鍋を皇妃のところに運ぶ。
 皇妃は、ヴィオラが土鍋を持って戻ってきたことにちょっと驚いたようだった。ヴィオラは皇妃の前に慎重に鍋を置く。

「熱いので気をつけてください」
「わかったわ」

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