転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ~婚約式はロマンスの始まりですか!?~
「それなら、すぐに元気になりますね」
「お薬も無事に飲んで、今はお休みになっているところ。お目覚めになったら、アイスクリームをお持ちするわ」

 ヴィオラが果たした役はたいしたものではないが、皇帝が気に入ったというのならよかった。

「丸鶏をお野菜と一緒に煮込んで、目の前で取り分けて差し上げるのもいいかもしれませんね。目の間で鶏をばらしたら、病人食には見えないと思うんです」
「丸鶏を?」
「丸鶏が入るくらいの大きさのお鍋で、ことこと煮込むんです。食べる時に、ご飯を入れて、リゾット風にしてもいいかも」
「……それもよさそうね」

 ヴィオラの頭にあったのは"サムゲタン"。丸鶏のお腹に、穀物や高麗人参などを詰めてじっくりと煮込んだ韓国料理だ。
 家では丸鶏は使わず、骨付きの鶏腿肉で代用して〝サムゲタン風スープ〟と言っていたが、豪華に見えて出てきた時にはテンションが上がった。
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