転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ~婚約式はロマンスの始まりですか!?~
「それは、ないぞ――というか、毒を盛られたわけではない。侍医は長年の過労だろうと言っていた。私ももう年だから、無理はするなと言われたぞ」
「どうして毒を盛られていないってわかるんですか?」
「陛下のお食事は、全部毒見係がいるもの」

 皇妃がおっとりと口を挟む。
 ヴィオラだって、それはわかっている。

「最終的にテーブルでなにかやったかもしれないじゃないですか……」
「その可能性も否定はできないな。だが、毒見の仕方を変えたのだよ」
「毒見の仕方を変える、ですか?」
「――ああ。食事の前に毒見をする者がいるだろう。それと同時に、私が皿に残したものを食べている者がいる」
「……つまり、陛下とまったく同じものを?」
「そういうことになるな。私が手渡しているから、間違いない」


(……それなら、大丈夫なのかしら)

 皇帝自ら渡しているのであれば、皇帝の手元を離れている間に、正常な食事とすり替えられているという可能性もないだろう。

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