転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ~婚約式はロマンスの始まりですか!?~
視線の先、ゆっくりと満月宮に向けて走ってくる馬車に、ヴィオラは見覚えがなかった。金の飾りがついたとても立派な馬車だが、誰が載っているのかわからない。
リヒャルトが顔色を変えて立ち上がったということは、重要人物の馬車ということなんだろうか。
「ニイファ!」
振り返ったリヒャルトは、鋭い声を上げた。名を呼ばれただけで、ニイファにも緊張の色が走る。
「タケルとヴィオラを連れてすぐに戻れ。ここの片づけはあとでいい。俺が誰かに頼んでおく」
「――かしこまりました! ヴィオラ様、タケル様、こちらに!」
ニイファがくるりと向きを変え、タケルは素早く椅子から飛び降りた。状況が呑み込めていないのはヴィオラだけだ。
「来いよ、ヴィオラ!」
タケルにぐいと手を引かれ、そのままヴィオラは走り始めた。肩越しにちらりとリヒャルトの方を振り返る。
「なんで、あの人がここにいるんだ……?」
リヒャルトが、思わずといった様子でこぼした声が耳に残っている。
(あの人って、誰だろう……)
リヒャルトが顔色を変えて立ち上がったということは、重要人物の馬車ということなんだろうか。
「ニイファ!」
振り返ったリヒャルトは、鋭い声を上げた。名を呼ばれただけで、ニイファにも緊張の色が走る。
「タケルとヴィオラを連れてすぐに戻れ。ここの片づけはあとでいい。俺が誰かに頼んでおく」
「――かしこまりました! ヴィオラ様、タケル様、こちらに!」
ニイファがくるりと向きを変え、タケルは素早く椅子から飛び降りた。状況が呑み込めていないのはヴィオラだけだ。
「来いよ、ヴィオラ!」
タケルにぐいと手を引かれ、そのままヴィオラは走り始めた。肩越しにちらりとリヒャルトの方を振り返る。
「なんで、あの人がここにいるんだ……?」
リヒャルトが、思わずといった様子でこぼした声が耳に残っている。
(あの人って、誰だろう……)