転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ~婚約式はロマンスの始まりですか!?~
 ティアンネ妃がヴィオラを見たらどんな言葉をぶつけるかわからないと思ったのだろう。

「そこで、だ。ヴィオラ。君に頼みがある」
「なんでしょう?」
「しばらくの間、君はひとりにならないようにしてくれ。護衛の騎士も増やす。皇宮の中でも――だ」
「……わかりました」

 以前にも同じようなことがあった。
 あの時も、常に誰かに付き添ってもらうのはストレスだったがしかたない。ヴィオラが顔をこわばらせていたら、横からタケルが手を挙げた。

「なあ、護衛の騎士がずっと一緒にいたらいろいろ不自然だろ? 俺もヴィオラに手を貸すよ。あとはリヒャルトが付き添えば、護衛は最小限でいいんじゃないか?」

 だが、タケルの言葉に、リヒャルトはすぐにはうなずかなかった。

(そうよね、たくさん仕事を抱えているから……)

 皇帝が倒れた今、リヒャルトの負担も以前とは比べ物にならないほど大きくなっている。

< 203 / 302 >

この作品をシェア

pagetop