転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ~婚約式はロマンスの始まりですか!?~
周囲を見回したところで布が落ちているわけもなく、ヴィオラはしばし考え込んだ。
「……ヴィオラ様」
「気づいた? 待ってて。今、リヒャルト様を呼びに行ってもらってるから」
「これ、を――」
セスが自分の胸元を手で押さえる。そこになにか隠しているようだ。だが、ヴィオラはセスを制した。
「それはあとで! リヒャルト様が来てから!」
(……しかたない!)
他に使えるものはなにもないのだから、しかたない。
ヴィオラは思いきってドレスを脱ぎ、歯でドレスのスカートを裂いた。ニイファがフリルたっぷりのドレスを着せたがるということもあり、小柄なヴィオラのドレスでも、布の量だけはたくさんある。
腹部の傷に裂いた布を押し付け、上からしっかりと手で押さえる。応急手当の仕方なんて知らない。本当にこれでいいのだろうか。
(こ、これでいいのよね……? セスが死ぬのはいやだ。死ぬのはダメ)
もともと、セスに対して悪い印象はない。
どちらかと言えば、好ましい人だと思っていた。
「……ヴィオラ様」
「気づいた? 待ってて。今、リヒャルト様を呼びに行ってもらってるから」
「これ、を――」
セスが自分の胸元を手で押さえる。そこになにか隠しているようだ。だが、ヴィオラはセスを制した。
「それはあとで! リヒャルト様が来てから!」
(……しかたない!)
他に使えるものはなにもないのだから、しかたない。
ヴィオラは思いきってドレスを脱ぎ、歯でドレスのスカートを裂いた。ニイファがフリルたっぷりのドレスを着せたがるということもあり、小柄なヴィオラのドレスでも、布の量だけはたくさんある。
腹部の傷に裂いた布を押し付け、上からしっかりと手で押さえる。応急手当の仕方なんて知らない。本当にこれでいいのだろうか。
(こ、これでいいのよね……? セスが死ぬのはいやだ。死ぬのはダメ)
もともと、セスに対して悪い印象はない。
どちらかと言えば、好ましい人だと思っていた。