転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ~婚約式はロマンスの始まりですか!?~
「俺としては、口を挟むつもりはなかった。だが、ヴィオラにはよい友人が、そして俺にもよい友人がいる。オストヴァルト帝国を追放された彼は、父親に同行してイローウェン王国に入った時、いろいろと探ってくれたそうだ」
(……セスが?)
リンデルトに従って国を出たセスが、そんなことまでしてくれたとは思ってもいなかった。ヴィオラが口を開きかけようとした時――。
「あ、あなたは私を信じてくれるでしょう……?」
そう言って、すがりついたザーラの手を父は振り払った。
「――不愉快だ。お前の顔など見たくもない」
たぶん、それは前王妃の死を嘆いたり悔いたりしているというより、自分に恥をかかせたザーラを許せないという程度のものだろう。
ザーラも帝国の人間の前で過去の悪行が暴露されるなんて、想像していなかったはずだ。想像していれば、ヴィオラの茶にだけ毒物を混入するなんて愚かな真似をするはずなかった。
それも、明日の婚約式に主役が出られなくなればそれでいいという程度のことで。
(……セスが?)
リンデルトに従って国を出たセスが、そんなことまでしてくれたとは思ってもいなかった。ヴィオラが口を開きかけようとした時――。
「あ、あなたは私を信じてくれるでしょう……?」
そう言って、すがりついたザーラの手を父は振り払った。
「――不愉快だ。お前の顔など見たくもない」
たぶん、それは前王妃の死を嘆いたり悔いたりしているというより、自分に恥をかかせたザーラを許せないという程度のものだろう。
ザーラも帝国の人間の前で過去の悪行が暴露されるなんて、想像していなかったはずだ。想像していれば、ヴィオラの茶にだけ毒物を混入するなんて愚かな真似をするはずなかった。
それも、明日の婚約式に主役が出られなくなればそれでいいという程度のことで。