転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ~婚約式はロマンスの始まりですか!?~
「ヴィオラ様への報告の時だけ、入国が許されるそうですよ。二年後か三年後、よい報告をお持ちします。期待して待っていてください」
「……うん」
その頃には、ヴィオラも成人している。はにかんだヴィオラは、セスに手を差し出した。
「ものすごく貧乏な領地らしいけれど、頑張ってね。お手紙――ちょうだい」
「報告書は、きちんと送りますよ!」
ヴィオラの手を取ったセスは、今度はそこに唇を落とす。
完全なお姫様扱いに、頭に血が上ってしまった。
「リヒャルト様も――お元気で」
「ああ。セスもな」
小さく笑ったリヒャルトが手を差し出し、セスは彼と握手をした。
(……ほら、やっぱり)
すべてがうまくいったとは言わないけれど。
リヒャルトとセスの間の説明しがたい感情も、どうやらひとつの決着へとたどり着いたようだ。どちらの顔にも、翳りはない。
「……ああ、よかった。間に合ったわ。お弁当を作ってもらったから持っていきなさい。アラムの料理を食べる機会なんて、もうないでしょうからね」
「……うん」
その頃には、ヴィオラも成人している。はにかんだヴィオラは、セスに手を差し出した。
「ものすごく貧乏な領地らしいけれど、頑張ってね。お手紙――ちょうだい」
「報告書は、きちんと送りますよ!」
ヴィオラの手を取ったセスは、今度はそこに唇を落とす。
完全なお姫様扱いに、頭に血が上ってしまった。
「リヒャルト様も――お元気で」
「ああ。セスもな」
小さく笑ったリヒャルトが手を差し出し、セスは彼と握手をした。
(……ほら、やっぱり)
すべてがうまくいったとは言わないけれど。
リヒャルトとセスの間の説明しがたい感情も、どうやらひとつの決着へとたどり着いたようだ。どちらの顔にも、翳りはない。
「……ああ、よかった。間に合ったわ。お弁当を作ってもらったから持っていきなさい。アラムの料理を食べる機会なんて、もうないでしょうからね」