転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ~婚約式はロマンスの始まりですか!?~
 もともとミナホ国の商人達がこちらの国にくる時に持ち込んだもので、紙や板にいくつもマスを書き、そこに絵や指示を書き込めば、あとはダイスさえあればプレイできる。
 裕福な人達の間では、身に着けている宝石をプレイヤーの位置を示すコマとして使うという贅沢な遊びも流行っているのだとか。
 大人数でひとつのボードを囲むのは楽しいし、単純なゲームだから、作る人によっていくらでもアレンジが利く。最近は、大きな紙に自分でマスを書き、すごろくを自作するのも流行っているそうだ。
 ヴィオラ達が入ったのは、談話室だった。満月宮での客人を招いた晩餐会のあと、大人達がこの部屋に場所を移して歓談することもある。
 昼間に人をもてなす場所にも使われていて、ゆったりと過ごすことができるように家具の配置も工夫されている。
 テーブルの上にすごろく板を広げたタケルが次に取り出したのは、なにかをくるんで上向きにきゅっとひねった紙だった。四個あるその包みは、捩じられた先端が赤、青、黄、緑に塗り分けられている。

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