転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ~婚約式はロマンスの始まりですか!?~
明日からは、もっと気合を入れて頑張ろう。そんな決意とともに、ニイファの手を強く掴んだ。
◇ ◇ ◇
タケルが満月宮前の庭で剣術の稽古をしている。相手をしているのは、皇宮騎士団の騎士のようだ。
騎士が動く度に、長い上衣の裾が美しく宙を舞うのを、自分の部屋で勉強机に向かいながら、ヴィオラはぼうっと見ていた。
今、目の前には教科書を広げているのだが、まったく集中できていない。集中できない理由には思いきり心当たりがあるものの、現時点では解決しようもないので落ち着かないのだ。
(新月宮に〝あの人達〟がいるから……よね)
婚約式を終えるまでは、父もザーラも帰国するわけにはいかない。
それに、わざわざ父が自ら乗り出してきたのは、周辺諸国からやってきてこの国に滞在している貴族達と交流を持つという目的もある。
きっと、今頃はあちこちの貴族に面会を求める手紙を書いているだろう。小国の王である父より、大国の貴族の方が立場としては上になるから、父の方が面会を求める立場なのだ。
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タケルが満月宮前の庭で剣術の稽古をしている。相手をしているのは、皇宮騎士団の騎士のようだ。
騎士が動く度に、長い上衣の裾が美しく宙を舞うのを、自分の部屋で勉強机に向かいながら、ヴィオラはぼうっと見ていた。
今、目の前には教科書を広げているのだが、まったく集中できていない。集中できない理由には思いきり心当たりがあるものの、現時点では解決しようもないので落ち着かないのだ。
(新月宮に〝あの人達〟がいるから……よね)
婚約式を終えるまでは、父もザーラも帰国するわけにはいかない。
それに、わざわざ父が自ら乗り出してきたのは、周辺諸国からやってきてこの国に滞在している貴族達と交流を持つという目的もある。
きっと、今頃はあちこちの貴族に面会を求める手紙を書いているだろう。小国の王である父より、大国の貴族の方が立場としては上になるから、父の方が面会を求める立場なのだ。