転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ~婚約式はロマンスの始まりですか!?~
 ヴィオラにとって、ザーラは継母ではあるが、母親らしいことをしてもらったことは一度もない。ザーラも母としてヴィオラに接するつもりもないだろうから、自然とそんな言葉が出た。

「帝国でよき縁を繋げられればと思っておりましたが、まさか、皇太子殿下とは思いませんでしたのよ。皇帝陛下にもずいぶん可愛がっていただいているようですわね」

 ザーラが気にしているのは、ヴィオラと皇帝が繋がっていることらしい。ヴィオラはにっこりと微笑んだ。

「はい、偶然が重なった結果ですけれど、満月宮で生活させていただいて、不自由のない生活をしております。今日のドレスも、皇妃様が仕立ててくださったんですよ」

 イローウェン王国にいた時身に着けていたより、何倍も値の張る上質な品。ヴィオラはそれを誇示するかのように胸を張った。

(私が、権力者達と親しくしていることがわかれば、ザーラも余計な手は出せない)

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