かりそめ婚ですが、一夜を共にしたら旦那様の愛妻欲が止まりません
ふわふわと温かな水の中で浮かんでいる感覚が心地いい。夢なのか現実なのかさえ分からない。
「い、め、い……芽衣」
遠くで私の名前を呼ぶ声に意識が掬われて、ゆっくりと瞼を開けると朝日の光に目を眇めた。
「……ん、長嶺さん?」
窓の外から澄んだ空気に真っ青な空が見えて視点を手前に移すと、肘枕をした長嶺さんが私を愛おしげに見つめていた。
「起きたか? よく眠っていたな。やっぱりもっと君の寝顔を見ていたかったな」
長嶺さんの露出された胸板を見て、昨夜の情事の光景が鮮明に蘇る。脱ぎっぱなしのバスローブが散乱していて、いかに性急に求めあったか改めて見せつけられると顔から火が出そうになった。
「なに赤くなってるんだ?」
「へっ!? い、いえ、別に……」
思わず上ずって妙な声が出てしまう。真っ赤になった顔を見られたくなくて、布団を顎まで引き上げようとしたら長嶺さんにその手を掴まれた。
「当てようか? 今、君が考えてたこと」
「い、いいです! わっ」
ぐっと長嶺さんに引き寄せられると、ちょうどいい具合に身体がすっぽりと胸の中へ納まる。
部屋に降り注ぐ朝日も温かくて気持ちがいいけれど、彼の胸の中はもっと優しくて心地いい。そっと頭を撫でられると、もう一度眠ってしまいそうだ。
「芽衣、パリへ行くのか?」
「い、め、い……芽衣」
遠くで私の名前を呼ぶ声に意識が掬われて、ゆっくりと瞼を開けると朝日の光に目を眇めた。
「……ん、長嶺さん?」
窓の外から澄んだ空気に真っ青な空が見えて視点を手前に移すと、肘枕をした長嶺さんが私を愛おしげに見つめていた。
「起きたか? よく眠っていたな。やっぱりもっと君の寝顔を見ていたかったな」
長嶺さんの露出された胸板を見て、昨夜の情事の光景が鮮明に蘇る。脱ぎっぱなしのバスローブが散乱していて、いかに性急に求めあったか改めて見せつけられると顔から火が出そうになった。
「なに赤くなってるんだ?」
「へっ!? い、いえ、別に……」
思わず上ずって妙な声が出てしまう。真っ赤になった顔を見られたくなくて、布団を顎まで引き上げようとしたら長嶺さんにその手を掴まれた。
「当てようか? 今、君が考えてたこと」
「い、いいです! わっ」
ぐっと長嶺さんに引き寄せられると、ちょうどいい具合に身体がすっぽりと胸の中へ納まる。
部屋に降り注ぐ朝日も温かくて気持ちがいいけれど、彼の胸の中はもっと優しくて心地いい。そっと頭を撫でられると、もう一度眠ってしまいそうだ。
「芽衣、パリへ行くのか?」