【短】舞散れ、冬の香り。

社内恋愛なんて、あり得ない!


それは絶対に。


そう思っているのに…。
私は………。



気付いたら、古松くんの腕の中に…いた。



好きとか愛してるとか…そういう想いではなく。



ただ、温もりが欲しかっただけ。

それだけだ。


無理やり、そう思おうとするのに。



「ん。好きだよ。どんな内海さんも…」


と、囁く小松くんに、口唇を許していた。



こんな風に、誰かに救いを求めたことはない。
誰かを頼ったことも、それを期待したことも。


それが、もしかしたら…彼は気に入らなかったのかもしれない。


でも、何を思っても今更だ。


過去を惜しむなら……そんな無駄な時間を過ごすよりも…目の前で、私にだけ愛情を注いでくれる小松くんという存在に、甘えてしまってもいいのかもしれない。



そう……いつの間にか凝り固まってしまっていた、概念を…叩き壊した。



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