【電子書籍化】騎士団長と新妻侍女のひそかな活躍
「婚礼式まであと二週間。それまでなんとか、王女の心を開いてほしい。きっかけだけでも、もちろん充分だ。国王夫妻が不仲だという噂が流れれば、臣下や民心にも影響を及ぼす。少数とはいえ反国王派にも付け込む隙を与えてしまうだろう。もちろん、さっきも言った通り、君はもう王宮侍女ではない。だから、公爵夫人の肩書きはそのまま王族の友人として、王女の話し相手、相談役ということで、王宮に上がってほしい。もちろん、ここに泊まり込む必要もない。そこまで要求してしまったら、目の前にいる騎士から決闘を申し込まれそうだからね」
ジェラルドはやや茶化してアーネストを見たが、彼は何も答えなかった。そうなって当然、と無言で肯定している。
エルシーはしばらく黙ったのち、同意を求めるような視線を横に向けると、アーネストが静かに頷いた。それを確認して再び前を向いたのち、エルシーは頭を垂れた。
「承知いたしました。謹んでお受けいたします。誠心誠意、王女殿下にお仕えいたします」
「そうか、それは良かった。改めて礼を言うぞ」
嬉しそうにジェラルドが微笑めば、つられてエルシーも口元を綻ばせる。見つめ合った二人を見て、アーネストだけが面白くなさそうな顔をしていた。
ジェラルドはやや茶化してアーネストを見たが、彼は何も答えなかった。そうなって当然、と無言で肯定している。
エルシーはしばらく黙ったのち、同意を求めるような視線を横に向けると、アーネストが静かに頷いた。それを確認して再び前を向いたのち、エルシーは頭を垂れた。
「承知いたしました。謹んでお受けいたします。誠心誠意、王女殿下にお仕えいたします」
「そうか、それは良かった。改めて礼を言うぞ」
嬉しそうにジェラルドが微笑めば、つられてエルシーも口元を綻ばせる。見つめ合った二人を見て、アーネストだけが面白くなさそうな顔をしていた。