【電子書籍化】騎士団長と新妻侍女のひそかな活躍
「エルシー様が今日からここにお泊まりになると聞いて、ティアナ様がどうしてもお会いになりたいと……」
パメラが説明し終えるまでに、エルシーも急いでベッドから降り、頭を垂れる。
ティアナは部屋にアーネストがいることに驚いていたが、すぐに眉尻を下げた。
「……騎士団長様もいらしていたのですね。申し訳ありません」
「いえ、構いません」
アーネストは短く答えるとティアナに椅子を勧めた。しかし、ティアナは首を横に振る。
「エルシー様が倒れたと侍女伝手に聞きました。私のせいだと、謝りたかったのです。……騎士団長様もいらっしゃるのなら、今がいいタイミングなのでしょう」
ティアナはエルシーの近くまでやって来ると、頭を下げた。
あり得ないその光景に、アーネストは思わず目を見張る。ティアナはいずれこの国の王妃になる女性だ。そんな高位に身を置く者が簡単に下の人間に頭を下げていいはずがない。
エルシーは訝しげな夫の視線を感じ、慌ててティアナよりもっと体勢を低くした。ティアナは、大丈夫ですから、というふうに微笑むと、ゆっくりアーネストの方を向く。
「騎士団長様。あなた様が感じられていることは、わかっています。でも、それが真実です。私はこの場にいる誰よりも身分は低いのです」
「ティアナ様っ!」
エルシーが焦ったように思わず声を上げた。ティアナは再びエルシーに視線を移す。
「いいのです、エルシー様。私は全てを陛下にお話する覚悟を決めた、とあなたに伝えに来たのです。あなたは私の秘密を守ろうとしてくれました。……しかし、このまま嘘がまかり通るとは思いません。誠意をもって尽くしてくれるあなたを巻き込むのは間違いだと、今更ですが決心がついたのです。騎士団長様にも聞いていただきたいのです」
パメラが説明し終えるまでに、エルシーも急いでベッドから降り、頭を垂れる。
ティアナは部屋にアーネストがいることに驚いていたが、すぐに眉尻を下げた。
「……騎士団長様もいらしていたのですね。申し訳ありません」
「いえ、構いません」
アーネストは短く答えるとティアナに椅子を勧めた。しかし、ティアナは首を横に振る。
「エルシー様が倒れたと侍女伝手に聞きました。私のせいだと、謝りたかったのです。……騎士団長様もいらっしゃるのなら、今がいいタイミングなのでしょう」
ティアナはエルシーの近くまでやって来ると、頭を下げた。
あり得ないその光景に、アーネストは思わず目を見張る。ティアナはいずれこの国の王妃になる女性だ。そんな高位に身を置く者が簡単に下の人間に頭を下げていいはずがない。
エルシーは訝しげな夫の視線を感じ、慌ててティアナよりもっと体勢を低くした。ティアナは、大丈夫ですから、というふうに微笑むと、ゆっくりアーネストの方を向く。
「騎士団長様。あなた様が感じられていることは、わかっています。でも、それが真実です。私はこの場にいる誰よりも身分は低いのです」
「ティアナ様っ!」
エルシーが焦ったように思わず声を上げた。ティアナは再びエルシーに視線を移す。
「いいのです、エルシー様。私は全てを陛下にお話する覚悟を決めた、とあなたに伝えに来たのです。あなたは私の秘密を守ろうとしてくれました。……しかし、このまま嘘がまかり通るとは思いません。誠意をもって尽くしてくれるあなたを巻き込むのは間違いだと、今更ですが決心がついたのです。騎士団長様にも聞いていただきたいのです」