君と紡ぐ物語は、甘くて愛おしい。


色々考えた結果、おやつ食べに行こう!ってことになった。

そういや、体育終わりにメイク直しした私、マジナイス。

学校の最寄り駅まで歩いていると。


「で…何食べるとかは決めてない?」

「今日はたこ焼きの気分かな。あのね、私の家の近所にあるたこ焼き屋さん、美味しいの!」

「飛鳥ちゃんのこと送って行くみたいだね」


送って行く、か…。

…あ、いいこと思い付いた。


「家来る?たこ焼き屋さんから自宅までの距離的に、食べやすい熱さになるんだよね」

「え?」

「あ、そうだ…ゲームあるの!貴哉くん、ゲーム強そうだし…翔以外と対戦することないからさ、やってみたいなーって」


貴哉くんはポカンとしていた。


「あれっ…ゲームしない人?」

「人並には、できるかと…」

「戸惑いの色が見えるんですが?大丈夫だよ、2人きりだから気遣わなくて」


両親共に仕事行ってますね。


「2人…きり…」

「翔いた方が良かった?」

「ある意味…」


ん?引っかかる言い方するなぁ、もう。


「飛鳥ちゃんがいいんならいいけど…」

「へ?いいよ、来なよ」

「それなら、お言葉に甘えて」


弾丸妹尾家ツアー、敢行!!


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