君と紡ぐ物語は、甘くて愛おしい。
まあ、そこまで言われちゃねえ?
「うっし、普通に食べながらやりますよー!」
貴哉くんは優しく笑ってくる。
ホントにお兄ちゃん気質だな、もう。
スポーツ系のソフトにして数十分。
時刻は既に5時30分を過ぎていた。
まっすぐ帰ってくるなら、翔が帰ってくる頃かもしれないけど…。
ガチャっと鍵を開けて扉を開く音がする。
「あ?何でドア閉めてんの…」
翔だったわ。
いつもは全開の部屋のドアが閉まっていて、不思議に思ったらしい。
「ゲームしてんの?俺も混ぜ…お、貴哉じゃん」
翔がリビングに来ながら、そんなことを言う。
「今気付いたの?見慣れない靴だなぁ、とか無い?」
「ん…よく考えたらそうだな。似たやつ持ってるから、あまり不思議に思わなかった」
「まあ、2人共タッパも同じくらいだし、服の系統も似てるもんね。靴が似ててもありえるね」
あ、身長のことタッパとか言っちゃった。
「混ぜて混ぜて!」
「コントローラーあるの?」
「あるよ、何を今更」
「初耳なんですけど」
翔はニコニコして、部屋からコントローラーを持ってきた。
設定し直して10番勝負!!
え、何。
私の負け試合じゃん。