君と紡ぐ物語は、甘くて愛おしい。


何故かキッチンの1番奥に貴哉くんが配置され、彼の左に私、翔と並ぶ。平和に料理が始まると思ったが…。


「俺シャワー浴びてくるわ。2人で美味いもん作っといて」


まさかの反逆者現る。


「え、だったら私がお風呂入る」

「それは…やっぱほら、男だけで料理とか危険やん」

「下手したら私より翔の方が美味しいの作っちゃうよね?てかさ、貴哉くんもさっきの口振りだと料理できるもん!多分っ!」

「…まあ俺?貴哉からしたら義理の兄みたいなとこあるじゃん?小舅と2人きりで料理とか、貴哉ツラいべ」


小舅って言葉あるんだね。
小姑って方しか知らんかったわ。


「じゃあもうこうなったら、新婚さんのノリで貴哉くんと料理するから、お風呂行ってこいっ!」

「今のやり取り、マジで誰得なん?…じゃ、行ってきまーす」


翔を見送って…。

さて、何作ろうかね。


「じゃあ私の旦那さんっ、始めましょうか!」

「だ…旦那さんっ…?」

「今だけ限定の旦那さん!…なんか、週末婚みたいだね。バリバリウィークデイだけど」


ははは、なんつって。

そう思っていると、冷蔵庫を背に、壁ドンされる。

…え?


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