君と紡ぐ物語は、甘くて愛おしい。



「じゃあねぇ…卓球で勝負だっ!!」

「お、飛鳥ちゃんと一緒だし、勝てるかな」

「あ?何言ってんの」


佐倉くんに文句タラタラな目を向けられる。


「チームは組み直すに決まってんだろ」


なんと…。
そんなチーム分けは、所謂グッパーで決まったんだけど…。


「んと…変わらなかったね」


俺の運は強かったよ!あすたか、りつみな、そのまんま!


「てかさ、せっかくならこのチームのままで何番勝負!とか楽しそうじゃない?」

「お、飛鳥ちゃん名案だねー」

「あんまよいしょすると調子乗るぞ、ソイツ」


まあまあ……。


「佐倉くん。こういう時は、僕らの絆を見せつけるんだよ。えいえいおー」

「金澤?急なキャラ変やめような?」


ツッコミが止まらない佐倉くんでした。

そんなキャラ変ってことも無いような気がするけどな。

そんなこんなでユルユル始まったダブルスの卓球でしたが…意外な人物が実力発揮してきました。


「妹尾…何なんお前…」

「妹尾ちゃん強いんだけど…」


そう、飛鳥ちゃんです。


「去年週2で卓球取ってた私をナメるんじゃない!」


そういや、週2で体育取ってたとか言ってたな…卓球だったんだ。

もう、隙あらば鋭いスマッシュを打ち込んでいくし、カットやらスピンやらを上手くかけては、りつみなを翻弄していた。

…小悪魔かっ!!


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