君と紡ぐ物語は、甘くて愛おしい。


「んー…。様になってるって言ってくれるのは嬉しいけどさー。
これって結構、量産型じゃない?」


来ました、量産型女子っ!

そして、せっかく選んだのに文句言われるっていうダブルパンチっ!


「んあー…じゃあ、これ?ボルドーのセーターに黒スキニーで、色味がチャイボーグっぽい」

「うーん…」


まだご不満ですかっ!

ってか絶対あれだよね。心に決まってるヤツあるパターンだよね。

特に興味の無い、投稿写真選ばされるこっちの身にもなってくれぃ!


「これ写り微妙だもんー」

「んー、じゃあ暗めのフィルターかけて、薔薇1本持って横顔とか、そういうのにしてみたら?」

「…どっかで見たことあるよ、そういうの」


私そういうの投稿する人間じゃないし、他人の服装を参考にしないから知らないです。


「知愛の方が良いアドバイスくれるんじゃない?」

「あー、面倒くさくなったでしょ!」


ええ勿論。最初っからそうですよ?

…なんて言えるわけもなく。


「私じゃ参考にならないじゃん?」

「んー…」


そうだね、って顔しましたよー?


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