君と紡ぐ物語は、甘くて愛おしい。
「ちょっと、何か言ってよ!
そういうプレイなんですかっ!」
「プレイ?」
聞き返すと、飛鳥ちゃんはより顔を赤くする。
こちらを見れないらしく、さっきからこちらを見てくれないけれど、それは分かる。
「照れてるの?飛鳥ちゃん、可愛い」
「んん…」
より俯いてしまった。
「思ったこと言ってるだけなのに」
「さっきから、天然なの?わざとなの?」
「だから、思ってるって。
好きも可愛いもホントだよ!」
「す、ふっ…」
飛鳥ちゃんは、へたり込んでしまう。
「おお…大丈夫?」
「大丈夫くない…」
「ええ…」
「ん…もう分かったから、ちょっとストップ」
プラスな想いも、伝え過ぎは良くないんだな。
「ごめん、伝えたいだけ伝えちゃった」
「ホントそうだよー…」
「今まで我慢してた分、ドバドバ溢れ出してきちゃったみたい」
飛鳥ちゃんは、見るからに放心状態だ。
「立てる?」
そう聞けば、力なく首を横に振る。
俺は上に引っ張って、立たせる。
少し驚いたらしくこちらに目を向ける。
その飛鳥ちゃんの表情が、照れてるせいもあり、熱っぽくて少し涙目で、こちらまで照れが伝染しそうになる。
抱き締めるとか、キスするとか、したくなる。
いつから俺は、こんなに欲張りになったんだろう?
飛鳥ちゃんが愛おしくてしょうがない。