君と紡ぐ物語は、甘くて愛おしい。
ー貴哉sideーー
そろそろ来る頃かな。
俺はカフェの外を見つめていた。
「あっ…え……」
飛鳥ちゃんが走ってくるのが見えた。別に遅刻なわけでもないんだけど…基本的に早めに着きたいんだろうなぁ。
でもそんなことより。服装…えっとっ…。
カフェのドアをガラッと開ける。
「はあっ…遅刻寸前、ギリギリセーフっ!」
「え…あ…まだ大丈夫だよ…」
何、俺動揺してんの?
「貴哉くん、待った?」
「え…うん、えと…張り切っちゃって、ちょっと早く着いちゃったけど…。
あ、いや…こういう時は、待ってないよ!とか言うのか…うん、待ってない、来たばっか」
「ふはっ…貴哉くんどうしたのー?」
彼女は面白そうに笑う。
「だってなんか…可愛いから…」
「何言ってんの!私いつも可愛いでしょ!」
「うん、そうなんだけど…」
「冗談のつもりで言ったんだけどな…」
いつも可愛いのは事実なんだけど…そういうことじゃない。
俺にとっては、飛鳥ちゃんにそんな可愛い格好されちゃったら、たまんない。
そして、こんな飛鳥ちゃんを今日しか独り占めできないのが悔しい。
思わず勢いで、好きだと言いそうになる。
まだ勇気なんて無いくせに。
「まあいいや、貴哉くん行こ!電車乗り遅れちゃうよ!」
「うん、そうだね」
彼女の後ろをついて行く。
白いワンピース着てるみたい。ワンピースはダメだって…。デート服だって…。
俺、単純だから期待しちゃうよ?飛鳥ちゃん。
それでいて、前から見るとショーパンってさ。脚見るなって言っても、無理だよね?これは見ても合法なんだよね?
俺意外と、変態なのかもしれない。