君と紡ぐ物語は、甘くて愛おしい。


水族館の最寄り駅に着いて、地図を見ながら水族館まで歩いた。

海が近くて、爽やかな風が吹く。


「天気良くて良かったねー。飛鳥ちゃん晴れ女なんじゃない?」

「どう考えても貴哉くんが晴れ男だと思うけど」

「じゃあ2人の晴れパワーのおかげだね!」

「何じゃそりゃ」


飛鳥ちゃんは目を細めて笑う。


「帰りに海寄ろうか。丁度夕焼け綺麗なくらいじゃない?」

「そうだね。ああ、夏休み前にそんな話もしたね」

「うん。それをふと思い出した」


チケット売り場に行き、生徒証を見せて高校生チケットをそれぞれ購入する。
ああ…なんかもう、デートだなぁって、改めて何故か思った。


「何が1番楽しみ?」

「ほら…あの…ニョロニョローってやつ…」

「ああ…ニョロニョローってやつね。あ、えっと…名前何だっけなぁ。オレンジと白のやつとか、マダラなやつとか…」

「そうそれ!」


2人して出てこないって…。


「ああ、チンアナゴとニシキアナゴだ」

「飛鳥ちゃんの方が早かった…」

「へへっ、私の勝ち!」

「いつの間に勝負してたの?えー」


順路に沿って見ていく。
川にいるような小さい魚の水槽や、珍しい海の生物の展示がある。


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