君と紡ぐ物語は、甘くて愛おしい。
「あっ、蛙とトカゲもいるよー!」
「へっ?」
「ん?ああ…貴哉くん、両生類とか爬虫類苦手な人?」
「ううん。飛鳥ちゃんがまさか興味示すと思わなくて」
「ああ…普通の女子なら、蛙苦手か」
そんな、普通の女子じゃないみたいな。
そしてお目当てのチンアナゴとニシキアナゴ。
「可愛い…」
そう言って見てる飛鳥ちゃんも充分可愛いですよ…?
「この子達、特に何するわけじゃないけど、ずーっと見てられるよね…」
なんて言い出して、動く気なんて無いようだ。
別にいいけど。時間は沢山あるし。飛鳥ちゃんの、夢中になってる可愛い姿も見れるし。
ねえ知ってる?ほんの50センチ横で、同じように目キラキラさせながら眺めてる5歳6歳の女の子がいること。後ろから見たら、飛鳥ちゃんもそこそこ小柄だから、小学生の姉妹だよ…。
「ぷふっ…」
「んあ?え?何1人でウケてんの?」
思わずツボった俺の方に怪訝な目を向ける。
「ううん…可愛いなって…ふふっ…」
「何がだよー!アナゴ可愛くて笑わないじゃん!」
アナゴが可愛くて笑ったわけではないんだよなぁ。
「そろそろ行こっか、ペンギンとかイルカとかいるでしょ!あ、でもまた来たい」
「うん、いいよ。俺も可愛いの見れるし」
「でしょでしょ!」
きっとアナゴ達のこと可愛いって言ってるんだろうけど、俺が見たいのは飛鳥ちゃんの可愛い所だからね…?なんて。
くさい台詞を言いそうになった。