君と紡ぐ物語は、甘くて愛おしい。
「ペンギンって実は美脚って知ってる?」
「美脚?いつも不器用にペタペタ歩いてるイメージだけどな」
「でしょ?だけど骨格的には、常に座ってるみたいに膝曲げてる体勢になってるんだって。だから、ピンって立ったら美脚になるよねって話」
「へえ…何で?」
「何でだろうね、それは知らん」
「そこ大事じゃない?」
彼女はフフっと微笑んだ。
「まあ、年上として?知識をひけらかしたかったんだよ」
「何じゃそりゃ?…てか飛鳥ちゃん、11月生まれなんでしょ?だったら今、同い年だよ」
「ん…?ああ、5月生まれって言ってたね」
「そうなんだよー。飛鳥ちゃんには思いっきり忘れられてたなぁ。休みの日だったからしょうがなかったのかもしれないけど」
「ご…ごめん。後日久々にタイムライン見たら、十羽貴哉さんの誕生日です、みたいの上がってて、そういや5月生まれって言ってたわ!って思い出したもん。
貴哉くんも何も言ってこないから、こんな失態は墓場まで持って行こうと思ってた」
「墓場まで持って行くほどのことでもないけどね」
「来年は忘れません…」
「楽しみにしてるねっ」