君と紡ぐ物語は、甘くて愛おしい。


イルカショーが終わって、時刻は12時30分。結構時間が経っていた。


「時間あっという間だね!」

「ねっ。移動もそこそこ時間かかってたし」

「それもあるね。どうする?昼ご飯食べよっか」

「お腹空いたねー、そうしよ」


水族館の中には、お食事処もある。
ただ…


「普通に海鮮丼とかあるんだね…」

「あるでしょー。逆に、ハンバーグ屋さんってどうよ」

「ある所はあると思うけど」


今や水族館は、魚を見る所であり、魚を食べる所でもあるらしい。

そして飛鳥ちゃんは、容赦無く生しらす丼を食べるようだ。俺も、色々考えた挙句、美味しそうなしらすの誘惑には勝てず、しらすバーガーにした。


「しらすバーガー食べることにしました」

「水族館で魚食うんかい!みたいな顔してたのに、普通にしらす食べるんじゃん」

「やっぱ…しらす美味しそうだった…」

「海近いもんね…」


それぞれ買いに行く。
やはり昼時とあって、混んでる。座れるかなー。バーガーを買って、飛鳥ちゃんを探す。

…んんっ、人に埋もれるなぁ。いくら片想いする女の子相手とはいえ、見えないことには分からないよ。どこ行ったんだろう。

とりあえずLINEしてみるか…そう思って携帯を手に取ると、LINEが来てた。


<席見つけた!>
<海鮮丼屋さんの近くだよ>


俺は、了解とスタンプを返し、彼女の元に向かう。


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