3月生まれの恋人〜Birthday present〜
『あ・・あのね?
来月、その・・・柊の誕生日なんだけどね?
プレゼントはあたしが欲しいって・・・
ど、どう思う?
やっぱり、そういう意味だよね?』
消えそうな声を必死で繋げて、やっとの思いで口にすると
莉奈は、その大きな瞳をまん丸にしてぽかんとあたしを見つめた
『・・・そういう意味?って・・・
そりゃ、普通にそういう意味に決まってるんじゃないの?
二十歳過ぎたいい大人同士なんだし、今時中学生だって普通に分かるわよ!』
まるで、“信じられないものを見るような”そんな眼差しが向けられ
あたしは、思わず身をすくめる
『体の相性ってやつだってあるんだからさ?
誕生日に・・・だなんて可愛いもんじゃない』
男にしてはロマンチストな彼氏じゃない。
あっけらかんとそう言い放った莉奈は
笑いながら、フォークをクルクルと回し、器用にパスタを巻きつけている
『かっ・・・体の相性??』
そんな、至って平然とした様子の莉奈とは対照的に
初めて耳にする言葉に、軽くカルチャーショックなあたし