一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
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「紗江〜?もう就業時刻だよ?」
バックを持った真由ちゃんから声を掛けられて、時計を確認すると彼女の言う通り定時を過ぎていた。
「、、本当だ。」
「珍しく何度かボーッとしてたもんね。まだ掛かる?手伝おうか?」
「ううん。大丈夫!すぐ終わると思うから先に帰ってて大丈夫だよー。ありがとね。」
「本当?じゃあお先にね?」
「うん。お疲れ様〜。」
そんな真由ちゃんに手を振ってから、糖分を補給しようと席を立ち上がった。
自販機の前で何にしようかと迷っていると向こうの方からとても疲れた表情で歩いてくる彼の姿を見つけた。
今朝のコーヒーのお礼に彼にはコーヒーを、そして自分にはミルクティーを買ってその場で待機した。
いつものように直ぐに気付くだろうと思っていたが、相当疲れているようで俯き気味に歩く彼の視界には私が入る事なく横を通り過ぎる。
彼の後ろ姿をみつめながら私はすぐに気づいたのにとモヤモヤした気持ちになってしまって、ハッとする。
彼との関係は昔からのただの顔見知り。
それなのに、何故そんな風に思ってしまったのかと自分自身に驚く。