一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》


歩いて数十分経った頃、後ろから物凄い足音とはぁはぁと息の切れる音がして振り返ると置いていたコーヒー缶を握りしめている彼。

そのまま大股で近づいてくる彼に自らも歩み寄る。













「片瀬くん?どうしたの?そんなに息切らして。」

『紗江さんっ、、!っ良かったです、、追いついて。』

「凄い汗だよ。もしかして何かトラブル?!」

『いいえ、、このコーヒーのお礼を言いたくて。これ、紗江さんですよね?字を見れば分かります。』

「そうだけど、、え?その為だけに、、、?」







全力疾走で追いかけてきてくれたのか、肩で息をしている彼だったが呼吸を整えて柔らかく笑った。












『とても嬉しかったです。、、昼間、あんな事を言ってしまったので少し後悔してました。もしかしたらその所為で避けられてしまうかもしれないと。でもこれが置いてあるのを見つけて、どれだけ嬉しかったか、、きっと紗江さんには分からないと思いますよ。俺は貴方の行動や言葉に一喜一憂して普段の自分ではいられないんです。それくらい紗江さんが好きです。』







そんなの私だってそうだ。


3年ぶりに会った貴方の行動や言葉に一喜一憂して、こんなにも振り回されてる。

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