一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》


その優し過ぎる気遣いに全身が熱を持つ。

そんな熱を鎮めようと自ら体を抱きしめると慌てて彼が私の手を引いて助手席へと押し込んだ。


そして運転席に乗り込んでエンジンを掛ける。










『っすみません!俺が待たせてしまった所為で熱が上がってしまいましたか!?急ぎますのでもう少しだけ我慢して下さい。それとこのブランケット使って下さい!!』

「違っ、、熱はないよ、、。」

『無理はしないで下さい。それより席を倒しましょう。着くまで眠って下さい。安全運転で出来るだけ急ぎますから。』

「わっ、、!」





少し焦ったような表情を浮かべなら運転席から器用に助手席を倒され、驚きの声を上げる。

近すぎる彼との距離に更に体の熱を上げているとそんな私には見向きもせずブランケットを肩まで優しく掛けると、真剣な表情で車を発進させた。












そんな彼の横顔をみながら、罪悪感が押し寄せる。






私のついた苦し紛れの嘘に彼を振り回してしまって、申し訳なさで一杯になる。




『寒くないですか?暖房強めますか?』

「う、ううん、、大丈夫だよ。」

『紗江さんはいつも人の面倒を見てばかりで、自分の事は疎かにし過ぎなんですよ。もっと自分の事も大事にして下さい。』

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