一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》


今だってそうだ。


彼女には未だに嘘をつき続けている。













初めて彼女と会ったのは、俺が都内に引っ越して間もない時だった。

彼女には言っていないが元々、田舎生まれの田舎育ちでこちらに引っ越してくるまで両親が共働きというのも嘘で本当は、母1人、子1人だった。







母親と2人貧乏ながらに、それなりに幸せに暮らしていたがそんな母親の心労と病が悪化した頃に突如生活は一変した。

ビルの立ち並ぶ都会に連れてこられ、与えられたのは広過ぎる部屋に何不自由ない生活。






そして母親には設備の整った病院。



それでも満たされる事なんてなかった。












何故ならば自分は。




























〝愛人の子供〟だったからだ。












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