一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
「な、なに、、?何か、、あったの?」
『嫌われてしまったようです。』
顔は笑っているのに泣いているように見えて思わず表情歪める。
「なんて、、言われたの?」
『〝今後二度と私に関わらないで〟と。そう言い残して走っていってしまいました。』
「待って!?そんな事、本当に紗江が言ったの?!」
『紗江さんの優しさに甘えて過ぎていたんです。当然といえば当然ですね。でも、、、これで良かったのかもしれません。こうやってハッキリと拒絶されなければ紗江さんを一生追いかけ続けたでしょうから。実際、自分も限界だったので、、。』
「限界って、、紗江を片想いし続けることが?」
もしそうだったなら私は彼を過大評価してた。
あれだけ長い間片想いをしていた彼を私は羨ましいと思ったしその揺るぎない想いは綺麗で純粋だと思った。
だから応援していたし、きっと周りの皆もそうだったんだと思う。
それなのにその長い時間が、無駄だったとでも言うの?
自分の事じゃないのに何故か悲しくなってしまうと彼もまた同じような表情を浮かべた。