一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
『いいえ、彼女に触れたいと思う衝動がです。離れていた時は会いたくて、ひと目見たくてしかなかったです。でも毎日のように見れるようになると今度は触れたくなりました。我慢が効かなくてこんな欲があるなんて自分でも驚いています。だから、、折角のお誘いでしたがお断りしました。彼女の部屋で2人きりで食事なんて。きちんと適度な距離を保たないと彼女を無理矢理にでも自分のモノにしたいという衝動が抑えられなくなるんです。』
「、、、、それじゃダメなの、、?それが人としての自然な本能でしょう?」
『実際にこの前、眠る彼女に無断でキスしてしまったんです。紗江さんの気持ちがこちらに向いてくれていないのに、そんな事をされたと知ったら傷つけるだけですから。だからこの想いが報われなくてもそれ以上に彼女の視界に入れなくなるのが、、笑顔が向けられなくなるのが1番ツライです。』
ここまで一途に想われて、そんなに風に大事にされてる紗江が本当に羨ましい。
もっと自分勝手に、もっとわがままに自分の思うままに動けばいいもののそれを躊躇っている。
だから一向に互いの想いが交わらない。
紗江の事だ。
特に深くは考えず自ら振る舞った料理で食事をと誘ったのだろうが、部屋にはいかないと言った彼の言葉を拒絶のように感じたのだろう。